泣き寝入り

とあるお屋敷での会話
カメオ「うーん・・・」
カメコ「あら？貴方どうしたの？」
カメオ「最近、敷地内に勝手に入ってくる不審者多くないか？」
カメコ「そういえばそうねえ、物盗りか何かかしら」
カメオ「まあウチに盗られるものなんてないさ。
出て行ってくれと言っても聞く耳持たずなんだよ」
カメコ「私なんか2階の窓際にいたとき敷地に入ってきた人と目が合って
その人、私の事指差して奇声あげてたわよ。失礼しちゃうわ 」
カメオ「その他にもあるぞ。窓ガラス割られたり、壁に落書きされたり
ゴミ投げ捨てられたりと散々だよ」
カメコ「何か私たち恨みでも買うような真似したかしらね？ 世知辛い世の中ねえ」
カメオ「全くだな、同感だよ」

何やらいろいろ被害を受けているようだが
そのことを警察に届けず、防犯対策もしなかった。

一体なぜ？

とあるお屋敷とは
その地元で有名な心霊スポットの朽ち果てた廃墟。
カメオとカメコはそこに居つく地縛霊。
噂が噂を呼び 肝試しに来る輩が増え始めたのである。
霊感がない者は2人は見えないし2人の声も聞こえない。
霊感がある者は『見える』ことで絶叫の一つもあげるだろう。
肝試しのついでにいたずらする者たちも出てきて
窓は割るわ落書きするわで廃墟は荒れ放題になっているのである。