水平村ではここ最近、村を流れる海亀川の岸辺に少年少女の靴だけが残されているという報告が多々上がっている。けれど靴を捨てた・無くしたという報告も、行方不明者の報告も上がってきてはいない。一体何が起こっているのだろうか?
Q8 Hedgehogさんのリサイクルです。
転載元: 「【肝試しますか?リサイクル】歩み寄り水しぶき」 作者: アシカ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4507
答え:河童が自宅に帰る前に、岸辺に自分たちの靴を置いていくから。
海亀川の水底には、河童の村がある。
一ヶ月程前、海亀川周辺に住む人間と河童とが会合を行い、共に末長く共生していくことが取り決められた。そこで人間側は、河童に自分たちの村を案内するため、彼らの足がアスファルトで焼けないように、子ども用のサイズの靴をプレゼントした。河童は喜び、足元を水でヒタヒタにしながら、人間界の散歩を楽しんだ。
夕暮れ時。河童たちは水底に帰る前に、川の岸辺に自分たちの靴を揃えて置いていく。自らの家に土足で上がることはしない。これもまた、河童による人間の文化への歩み寄りなのかもしれない。