水平村ではここ最近、村を流れる海亀川の岸辺に少年少女の靴だけが残されているという報告が多々上がっている。けれど靴を捨てた・無くしたという報告も、行方不明者の報告も上がってきてはいない。一体何が起こっているのだろうか?
NO.8Hedgehogさんの問題のリサイクルです。
転載元: 「【肝試しますか?リサイクル】変わらぬ思い」 作者: メラ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4486
ある日、海亀川に棲む人魚は、釣り針が刺さって困っていたところを村の若者、亀三郎に助けられ、それがきっかけで、二人は恋に落ちた。
人魚は亀三郎の子を成し、生んだ。子供は足のある、普通の人間だった。二人はとても喜んだ。
しかしその後まもなく、亀三郎は事故で死んでしまう。
赤子だけが残され、悲しみに暮れる人魚だったが、人間の子を育てることはできない。心やさしい村人たちに、赤子を頼むことにした。
人魚は自分にできるせめてもののこととして、我が子のために、亀三郎に教わったやり方で藁草履を編んでは、岸辺にそっとおいていく。村人は、毎日岸辺に来ては、新しい靴が置いていないか、確認するのだった。