愛車のヴィンテージ・オープンカーが自慢のカメオ.
運転免許すら持っていない後輩のウミオがどうしてもその車を見たいというので,ついでにラーメンでも食べようと休日の夜に落ち合った.
カメオは愛車のエンジンをふかしてアクセルを踏み込み,目一杯加速する.
「うわ,すごい加速っすね!マジすげえっす!」
カメオの隣で座って,車を褒めちぎるウミオ.
するとカメオは,さらに手放しで褒め続けるウミオを置き去りにして帰ってしまった.
なぜだろう?
転載元: 「ほめごろし」 作者: 丼 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4436
「じゃあ先輩…w出発しましょう!」
後輩ウミオの合図とともに,カメオの骨董品まがいの車がプスプスと音を立てて走り出す.
「うわ,すごい加速っすねw!マジすげえっすw!」
ママチャリでシャカシャカ並走しながら,座りこぎのまま褒め続けるウミオ.
終いには両手を放してこぎ始める始末である.
プライドを傷つけられたカメオは,無言で急ブレーキを踏むとウミオを置き去りにして角を曲がり,ブスブスと家路についた.