ナスが嫌いであるとカメコに教えていたカメオは、そのことを忘れていたために毎日のようにナスを食べるはめになった。
いったいどういうことだろう。
転載元: 「三茄子」 作者: エルナト (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/435
***要約***
ナス好きなカメコにナスを譲ってあげるために咄嗟に「ナスは嫌い」と嘘をついたことを忘れてしまっていたカメオは、
ある日外食の時にナス料理を注文したためナスが嫌いでないことがバレ、カメコがカメオに遠慮して作らなかった大好きなナス料理をやたらと作るようになった。
***小話***
ある日、恋人同士のカメオとカメコが食事をとっていた時のこと。
「んー、このナス美味しい!」
「カメコ、ナス、好きなんだ?」
「うん、大好き! ……あれ?カメオくん、ナス食べないの? 嫌いならちょーだい!」
「うん、嫌いなんだよね。良いよ、あげる」
ナスが嫌いな訳ではなかったが、特別好きというほどでも無かったカメオは喜ぶカメコの顔が見たくて思わずそう嘘をついたのである。
「わーい、ありがとう!^^」
しばらくして二人は同棲を始めたものの、カメコはカメオがナスが嫌いであることを覚えていたので、
カメコが家で料理を作る時にはできるだけナスを食材として使わないように注意していた。
しかしそんなある日、二人が出掛けた先で、なんとナスが嫌いなはずのカメオが「ナスたっぷりの夏野菜カレー」を注文するではないか。
ナス嫌いとはカメコを喜ばせるための咄嗟の嘘だったので、カメオはそのことを忘れてしまっていたのだ。
「あれ? ナス、嫌いじゃなかったの?」
「え?そんなこと言ったっけ、嫌いじゃないよ?」
「なんで、そうだったの!えー、じゃあ明日から毎日ナス料理作る!!」
これまで食べたくても我慢していたこともあり、カメコのナス欲が爆発、カメオはしばらくの間本当に毎日のようにナスを食べるはめになったのだった。