300年ほど前の「ヤポーネ」という国では、処刑前に死刑囚の願いを何でも叶えるという風習があった。
そのため、死刑囚の男はある願いをしたのだが、
それを最後に、死刑囚は最期に願いを叶えることができるという風習はなくなってしまった。
さて、
・男の願いは何だったのか?
・何故その願いをしたのか?
・何故、風習は無くなってしまったのか?
※『らてらて』『DEBONO』で好評だった問題リサイクル。
転載元: 「さいごのねがい。」 作者: KY太郎 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4258
300年ほど前の「ヤポーネ」国では、死刑囚の処刑前、牢獄から処刑場への移送を公開で行い、その最中に死刑囚の願いを何でも叶えるという風習があった。
しかしある時、移送の見物人の中に、赤ん坊に授乳している美少女(この当時は15~16歳で結婚することもよくあった)がいた。するとそれを見た死刑囚が、「あの女の乳首から滴る母乳は美味そうだ。あの乳房に吸い付きたい、母乳を飲みたい」と願った。
さすがにこの願いは誰も予想だにしていなかったが、「何でも望みを叶える」と言ってしまっている手前、役人は女性に命じて死刑囚の望み通りに彼女の乳房から母乳を吸わせた。
しかし、当然というべきか、女性は死刑囚に母乳を吸わせることになったことに大きなショックを受け、さらに周囲も死刑囚が母乳を飲んだことをと囃し立てた。
そして、この事件や死刑囚に母乳を与えた女性が大衆の興味に晒されることとなって問題化し、「役人自ら公衆の面前で人を不快にさせる願いを叶えるとは何事か。市井でも人々が興味本位で今回の件について噂を広め、その婦人も好奇の目に晒されていると聞く。今後このようなことが起こった場合、役所の体面に関わりかねない」とされてしまった。そして、その後「移送中に何でも望みを叶えてもらえる」という風習は行われなくなってしまったのである。
参照:Wikipedia「市中引き回し」の項(https://ja.wikipedia.org/wiki/市中引き回し)