今年中に恋人ができた方の勝ち、というゲームをしていたアレンとクレア。
しかし悲しいかな。この一年近く、二人は何の成果も挙げることはできなかった。
敗北を悟ったアレンは、クレアに電話をかけた。
しかし彼が電話をかけなければ、彼女が勝利することはなかったのである。一体なぜ?
転載元: 「何の成果も挙げられませんでしたァ!」 作者: アシカ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/418
今年3月から、ラテシン国に留学することとなったアレン。
友達以上恋人未満だった二人は、別れる前にお互いの想いを告げられなかった。
笑って送り出したかったクレアは、「今年中に恋人ができた方の勝ち」というゲームを提案する。
一年も経てば気持ちが冷めるだろう。遠距離恋愛なんてどうせ無理だ。
自分たちが両想いだと気づかない鈍感な彼らは、お互いにエールを送って別れることになった。
しかし悲しいかな。この1年近く、二人は失恋から立ち直ることができなかった。
結局、何もできないまま新年を迎えたアレンは、敗北を悟った。
もしかしたら、友情が壊れてしまうかもしれない。
けれども、この想いを伝えないと自分は前に進めない。
素直に気持ちを伝え、クレアを笑顔で祝福して、それから一晩中泣き明かそう。
覚悟を決めたアレンは、震える手で国際電話をかけた。
ところで、ラテシン国に留学しているアレンと、スイヘイ国に住んでいるクレアとの間には、大きな時差があった。
カップルが成立したとき、ラテシン国ではすでに新年を迎えていたが、スイヘイ国ではまだであった。
よってアレンは敗北し、クレアは勝利したのであった。