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能ある鷹

[ウミガメのスープ]

箱入り娘のハナはダンサーの卵として育ってきた。事実、彼女は才能に満ち溢れていて、一度見たものはすぐに真似できるほどだった。
ある日、バックダンサーのオーディションを初めて受けたハナ。彼女は類稀な才能で参加者を圧倒し、最終選考まで上り詰める。
最終選考前日、ハナは振り付けの最終確認くらいはしようとしたが、数少ないスタジオは既に使われており、彼女は指を咥えて見ることしかできなかった。だから彼女は、最終選考でミスを重ね、直前に演技したライバルに採用の座を明け渡してしまった。彼女は他の人には負けない実力を持っていたのに。

彼女がミスを重ねた決定的な理由は何か。


出題者:
出題時間: 2020年3月12日 17:08
解決時間: 2020年3月12日 18:29
© 2020 Duffy 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「能ある鷹」 作者: Duffy (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4126
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「私は、稀有な才能を持っているの。」私はそう自慢げに言った。
だから、オーディションの時も、緊張しなかったし、自分の演技ができた。練習はせずとも、完璧に踊れた。
最終選考まで勝ち残り、最終確認だけはしておこうと、スタジオに行った私は、少女を見つけた。汗を流し、涙を流し、必死に練習する彼女を。箱入り娘の私は、他の人の練習など、見たことがなかった。「私は…頑張ってきたのかな?」胸が締め付けられた気持ちになった。
だから私はわざと失敗した。彼女の完璧な演技を見届けた後に。この調子であれば、彼女は絶対選ばれるだろう。私より何百倍もの努力をした彼女が認められるだろう。帰り道。「才能の持ち過ぎも問題ね。」私は笑ってそう呟いた。葛藤は晴れ、心は青空のように晴れていた。
【解答】他人の練習を見てこなかったことで初めて自分が他人より練習していないことを目の当たりにし、自分より努力してきた少女を採用させたいと思ったから。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy