桜の季節と見つかってしまったモノ

高校２年の夏の終わり、亀山は同じクラスの海野に恋愛感情を抱き、告白した。
告白した時の海野の制服のスカーフがさらさらとした彼女の髪と共に風にたなびいていたのが印象的だった。
返事はＹＥＳで、それから亀山と海野はクラスメートに内緒で付き合ってきた。

しかし、３年に上がる寸前の３月中旬に事件は起こった。
学校の亀山と海野のクラスで教材費盗難事件が起こったのである。
朝は所定の位置に教材費があったので、誰かの鞄かロッカーに隠し持っている疑いが起こり
クラス全員の持ち物検査が急遽始まり、全員くまなく持ち物を調べられた。

そこである者のロッカーからは禁止されているゲーム機を持ち込んでいることが分かって没収されたり、
ある優等生の鞄からは煙草が見つかったりもして、クラスは騒然となった。
結局お金は黒板クリーナーの中から見つかり、誰かのたちの悪い悪戯だったという事が判明した。

しかし、その騒動の中で海野は鞄から複数のあるものが見つかり、クラスメート全員に海野の正体がばれてしまった。
同じクラスの亀山も幻滅し、海野とは別れる事になってしまった。

海野の鞄から見つかったものを答えよ

※本問は一撃必殺は不可能ではないですが、何度かＹＥＳＮＯの質問をしないと難しいと思います。

制服のボタン

海野の鞄にあったのは４個の制服のボタンであった。
しかも、同じ学校だけではなく、違う学校の制服のボタンまである。
この高校の女生徒はセーラー服なのでボタンは付いていない。

これは、男子生徒の制服の第２ボタンを卒業時に彼女が要求したのではないか？
それは、海野がいくつか違う学校の男性に好意を持っていた。という事が推測できる。
普通制服のボタンは男子生徒が勝手に送るものではなく、女子生徒が要求するものであるから
もしかしたら海野は複数の卒業生の男性と同時に付き合っていた可能性も充分考えられる。

複数の違う男子制服のボタンが出てきた事に、クラスメートはドン引きしてしまった。
亀山も海野とは距離を置こうと考えたのであった。