相田「よう!鈴原じゃん、久しぶり!俺のこと覚えてる?」
鈴原が街中を歩いていると、慣れ慣れしく声を掛けてきた男がいた。
髪型や服装は昔に比べてずいぶんと派手になっていたが、
どことなく人懐っこい表情が微かに鈴原の記憶に残っていた。
きっと中学校で同級生だった相田だ。
鈴原「たしか中学校で一緒だった相田だよな。久しぶり。」
鈴原がそう答えると、相田は若干顔を曇らせながら、
相田「なんだよ、俺のこと覚えてねーのかよ。」と答えた。
鈴原「あれ、ごめん。お前、相田じゃなかったっけ。」
相田「そうじゃねーけどよ。・・・ま、どうでもいいや、そんなこと。
それより、せっかく久しぶりに会ったんだし、飲みに行かね?」
いったい、相田は何が気に入らなかったのだろうか。
転載元: 「アンフェアの境界線 初級編」 作者: ZENO (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4031
相田の名字は「あいだ」と読むのだが、鈴原は相田のことを「相田(そうだ)」と呼んだから。
相田「そうじゃねーけどよ。・・・ま、どうでもいいや、そんなこと。」