「投光器100灯用意しろ。」
この後行われるイベントは?
※質問制限はありません。
※終了時刻は2月5日23時59分を予定しています。
転載元: 「見つけたぞ!ルパーン!」 作者: 彩雲 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4004
想定ルート
①投光器はイベントに使われない
②投光器は何かを照らすために使われる
③100灯→広い場所、工事現場?
④建設現場であることが分かる。
⑤イベントのために何かを建てている。
(⑥質問でホテルを突き止める)
⑦建設現場でライトを使って夜間作業→突貫工事、遅れは許されない?
⑧イベントのためだけに何か(ホテル)を建てなければならないほど大きなイベントとなると……?
実際に多かったルート
①投光器からイベントを絞ろうとしてもうまくいかない
②投光器は無視してイベントを突き止める
正解:
1964年東京オリンピック
1962年、東京オリンピック開催まであと2年。
東京都はある問題に直面していた。
それは、観客のための宿泊施設が圧倒的に足りない事だった。
旅館の改修や民泊などを利用して外国人観光客の滞在可能人数を増やすも、それでも足りない。
もはや、残された手は1つ、都心に巨大ホテルを建てること――。
しかし、オリンピックが終われば外国人観光客は元に戻る。
新しいホテルを建てても儲からない。ホテルの建設は、財界の大物も渋った。
そんな中、ある男が名乗りを上げた。鉄鋼王、大谷米太郎である。
大成建設がこの事業を受注し、1963年4月1日に起工した。
この時点での残り時間、わずか17ヶ月。
現場総監督、竹波正洪率いるメンバーは、巨大な建物を短期間で造るという問題に、
さまざまな新機軸と奇策で答えた。
施工図の完成を待っていられないので、
図面を下の階から作り、建てながら次の階の図面を作る。
地震に耐えるために柔構造理論を採用する。
強度をあまり損なわずにかなりの重量軽減ができる気泡コンクリート。
風呂場の工事を取り付けに変えてしまうユニットバス等。
しかし、それだけの手を打ってもまだ時間が足りなかった。
もはや残された手は1つ、作業時間を増やすしかない。
だが、照明の下での作業は影という死角を生む。
影を消すためには複数の方向から光を当てる必要がある。
そして、作業現場全体を照らす必要がある。
それゆえに――
「投光器100灯用意しろ。」
東京中からサーチライトがかき集められ、
現場は真昼のように明るくなり、10km先からでも明るく見えるほどになった。
そして、1964年8月31日。
1か月の猶予を持って竣工。翌日から営業が始まった。
そのホテルの名は、
ホテルニューオータニ