「夜景、とっても綺麗だったね!また来ようよ!」「もちろん!あ、そうだ!折角だし写真撮ろうよ!」「うん!」
クリスマスのイルミネーション。カメコが幼馴染みと頑張って撮った記念写真。
しっかり撮れたか確認する彼女の目に映った写真は、ピントが全く合っていない、抽象画のようなものであった。
この時、彼女は夜景を見ながら帰ることにし、にっこり笑ったのだが、いったいなぜか。
転載元: 「聖夜のイルミネーション」 作者: Duffy (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3912
出会いがあれば、別れもある。
クリスマスのイルミネーションを見ながら、カメコは感傷に浸っていた。今までたくさんの思い出を一緒に作ってきた幼馴染みウミコ。彼女は海外の大学に進学することが決まり、日本に戻ってくるのがいつになるか、彼女も分からないらしい。
「とっても綺麗だったね!また…来れるよね?」「もちろん!きっと来れるよ!ねえねえ、最後に写真撮らない?」
カメコは満面の笑顔で写真を撮り、写真を確認した。二人の笑顔と、美しい景色。彼女の瞳から無意識に涙が流れ落ち、写真はピンボケしたように見えた。
(…最後は、笑って終わりたいのに。)
彼女は帰りの電車、外の景色だけを見て涙目を隠すことにした。
「またいつか、会おうね。」「うん。」彼女は口角を上げた。
【解答】涙を隠すために、車窓の景色を見続けることで離別する友達と目を合わせないようにしたかったから。
(正解条件)
① 泣いた理由は離別である
② ピンボケは涙によるものである
③ 帰宅手段は電車である