白骨死体が握っているのがシャープペンシルでないのは何故か。
転載元: 「白玉楼」 作者: Duffy (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3813
【解答】分解されないプラスチック素材に遺言を書くには適さなかったため。
男は山で遭難していた。食糧も尽き、助けも来ない。このまま死んでしまうことを悟った男は、もし誰かが見つけてくれた時のために遺書を書くこととした。愛する家族との思い出、親しい友人との絆、叶わなかった自分の夢…様々な人生の場面を思い出す。シャープペンシルを手に取り、その時々の気持ちを紙に書き綴ろうとした。…しかし彼は気づいた。この遺書を誰かが読むことは出来るのだろうか。自分を見つけるまでどれほど時間がかかるか分からない。その間に、紙は溶けて消え去ってしまうだろう。もしこの袋に入れても、防水性は………… 袋?彼は、持っていたポリ袋自体に文字を綴れば、紙より消えづらいだろうと考えた。早速男は油性サインペンを取り出し、遺産のありかを簡潔に書き、最後にこう綴った。「みんなありがとう。愛していたよ。」書くスペースが無いために短い遺言となったが、男は満足し、目を閉じた。
3年後、ビニールの欠片と共に、白骨死体が見つかった。手にはサインペンが握られていた。