ウミガメ荘における残忍な連続殺人事件によって、国中にその名を轟かせた毒 殺男(ドク サツオ)。この事件を見事解決してみせたのは、偶然その場に居合わせていた探偵の推夫(スイオ)とその助手の理夫(リオ)だった。
スイオの話によると、彼は自らの推理を披露する際にはじめて指を向けた人間はサツオではなかったらしい。何故だろうか?
転載元: 「神が宿る人差し指」 作者: 式井 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3516
人とその人の名前においては、例えば健くん=健康は成り立たないし、花子さん=女の子とは限らない。
毒殺男が毒殺をするとは限らないというのも当然のことだ。
この問題において、サツオくんは誰も殺していない。彼は被害者として国中にその名を轟かせたのだった。
事件を解決したスイオは犯人が被害者の中にいるとは考えなかった。サツオにその指を向けないのも当然の話である。
よって答えは、サツオは犯人ではないから。