先日、『BAR Jingle Bells』で殺人事件が起きた。
「カランコロン」と、警察が店に入ってくる音がする。
バーの店主がそれを無視したので、警察は犯人がバーの店主だと確信したという。
どういうことだろう。
(tsumuguさんのリサイクルです。)
転載元: 「鈴虫ますか?リサイクル】Just one more thing,Sir.My wife says,」 作者: ZENO (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3501
先日、『BAR Jingle Bells』で殺人事件が起きた。
店主の説明によると、閉店直後のバーに目出し帽で顔を隠した男が乱入、
抵抗した従業員を刺殺した上、店の現金を奪って逃げた、というのだ。
当時、店内には店主と従業員の2名のみ。他に目撃者もなく、
警察は強盗と店主による狂言の線を並行して捜査を進めていた。
数日後、バーの営業が再開した日の深夜。
警察が閉店直後のバーに事情聴取に訪れた際の出来事。
「カランコロン。」
店主は入口を一瞥もしない。
警察「すいません、連絡していた警察の者ですが。」
店主「あ、はいはい。ちょっと手が離せなくて、待っててください。」
その後、通り一遍の事情聴取が終わり、立ち去り際に警察が店主に話しかけた。
警察「ありがとうございました、大変参考になりました。
・・・すみません、あと、もうひとつだけ。
あなた、私が入ってきた時に何かなさってましたが、一体何を?」
店主「ああ、ただの洗い物ですよ。キリの良い所までやっちゃおうと思いましてね。
警察の方が閉店後にお見えになることは事前に連絡を頂いておりましたので、
お客様ではないだろうと思って後回しにしちゃいました。申し訳ありません。」
警察「はい、事前に連絡していたのはその通りなんですがね。
確か、あなたの説明だとちょうど強盗が押し入った時間帯ですよね。
うちのカミさんはね、サスペンス映画が大の苦手で。
テレビでサスペンス映画を見ようものなら、そりゃもう大騒ぎだ。
数日の間はちょっと物音がしただけで、すぐそっちを見ちゃうもんですよ。
ましてやあなたは、実際に同じ状況で強盗にやられたんだ。
普通なら誰が入って来たのか、もしかして犯人か、と気が気じゃないと思うんですがね。
ドアの方を見ることもせず洗い物とは、ずいぶん度胸がおありでいらっしゃる。
いや、お邪魔しました。洗い物でしたよね。どうぞ、お続けください。」
店主が犯人だと確信を抱いた警察は、店主犯人説に焦点を絞って捜査を継続。
数日後、店主が犯人であることの決定的証拠が挙がり、逮捕に至ったのである。
警察「いったい、なぜ彼を殺したんだい?」
店主「あいつ、閉店後に私に言ったんですよ。
『この店、名前がジングルベルなのにドアベルがカランコロンっておかしくね?
普通シャンシャンとかリンリンじゃね?』って。それが許せなくて。」
ええー・・・。