田舎に住んでいる足利家に、都会から親戚の亀田家が訪ねにきた。
足利家の長男であるアシカくんは、亀田家の長女であるシンディちゃんに一目惚れをした。
しかしシンディちゃんは、親の勝手な都合で、友達との予定を台無しにされたことが不満なようで。
午後の紅茶を片手にお昼の番組を流し見しながら、ぶつくさと文句をいっていた。
どうにかして気を惹きたいアシカくんは、彼女を喜ばせようと長靴を履いた。
そして、彼の恋は終わりを告げた。
一体なぜ?
転載元: 「わいにできることはまだあるかい?」 作者: アシカ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3474
午後の紅茶(ミルクティー)を片手にお昼の番組を流し見しながら、シンディちゃんはぶつくさと文句をいっていた。
「あーあ、カメコちゃんと一緒にカフェ巡りしたかったなー」
「タピオカミルクティーのみたかったなー」
テレビに映った飲み物をみて、シンディちゃんは一際大きなため息をついた。
カップの底に沈んだ黒い粒になんとなく見覚えのあるアシカくんは、都会の人はあんなものを飲むのかと慄いた。
カルチャーショック。文化の違いか。
だが、自分は全く理解できないけれども、もしあの飲み物を用意したら、シンディちゃんは喜んでくれるかもしれない。
そう考えたアシカくんは、長靴を履いて田んぼへ出かけることにした。
「シンディちゃん!シンディちゃんの好きな飲み物、作ってきたよ!」
「ありがとー。え、ちょっとまって。これってタピオカジュース?すごい!」
「えへへ、飲んでみてー」
「(う、な、なんか生臭い…)ねぇ、このタピオカって、どこに売ってたの?」
「え?タピオカって何?」
「え?」
「それ、カエルの卵だよ?」
シンディちゃんはゲロを吐き、アシカくんはギャン泣きし、二人に壮絶なトラウマが残り。
そして、彼の恋は、終わりを告げた。