ある、夏の日のことだった
夕方の散歩をしていたカメオは、ぼろぼろに古びた鳥居を見つけた
その鳥居をくぐると、薄暗い境内には、同じほどに朽ちかけた神社がひっそりと佇んでいた
縁側で一休みしようと、神社に向って歩き出した、その時
カメオは確かに見た
境内の奥に、一体の骸骨が立っているのを
何故、カメオはそんなものを見てしまったのだろう
転載元: 「白骨奇譚」 作者: tomo (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3469
ある、夏の日のことだった。
夕方の散歩をしていたカメオは、突然の夕立に見舞われていた。
そんなとき見つけたのは、ぼろぼろの鳥居。
急いでその鳥居をくぐると、雨で薄暗くなった境内の中に、雨をしのげそうな神社があるではないか。
縁側で雨が止むまで一休みしようと、神社に向って歩き出した、その時。
雷が落ちた。
境内の奥の方に生えていた御神木に。
そして、カメオは確かに見たのだ。
御神木の下で雨宿りをしていた人が、雷に打たれ、骸骨姿になるのを。
ついでに髪はアフロになっていたのだ。
ー終ー