昔むかし、あるところにシンデレラという女の子がいました。
彼女は貴族の娘だったのですが家が没落。意地悪な叔母に引き取られ、叔母夫婦とその娘たちに召使いのように扱われて暮らしていました。
シンデレラは臆病だけど心優しく、働き者の少女だったので、妖精は彼女に魔法のドレスとガラスの靴を与え、お城の舞踏会に連れて行きました。
シンデレラはそこで王子様と夢のような一時を過ごします。
「私、この人と結婚できたらどんなにいいことでしょう…」
しかし魔法は解けてしまい、シンデレラはガラスの靴だけを残して帰ります。
翌日。王子様は僅かな近衛兵だけ連れて、ガラスの靴に足がぴったり入る女の子を探し、シンデレラを見つけました。
王子はシンデレラにプロポーズをします。
「どうか僕のお后様になってください。そしてずっとずっとお城で暮らそう」
しかしシンデレラは青い顔で答えました。
「いいえ。まっぴらごめんです」
何故?
転載元: 「彼女は臆病なシンデレラ」 作者: アマリリス (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3384
没落の原因は父親の不審死。
そしてその父親を殺したのは、実は王子の近衛兵だったのだ。
「お城になんて行ったら、私も殺されちゃう…!だったらここで下女してる方がずっとマシだわ…!」
臆病だけど働き者の彼女にしてみれば、命を失うより召使いでいる方が幸せなようです。