皆さんこんにちは。せっかくの休日を無計画にダラダラ過ごしているtomoです。
私は今、とあるデパートへ遊びに来ています。もちろん一人です。
つい先ほどまで、4階にあるゲームコーナーで遊んでいました。
今日はデパートの創業祭の期間中だったので、子供向けの施設が多い4階は、多くの小中学生で賑わっていました。
しばらくゲームで遊んでいたのですが、そろそろお腹も空いてきたので、一階のフードコートに行こうとゲームコーナーを出たんです。
近くの玩具コーナーでは、マスコットの着ぐるみがお菓子や風船を配っていました。
その時私は、柱に引っかかっているハローキティの風船と、それに向かって懸命に手を伸ばしている女の子の姿が見えました。
私が背伸びして風船を取ってあげると、その女の子は嬉しそうにお礼を言いました。そして、特別に今日見つけた秘密を教えてあげる、と囁きました。
『この階には生きてるハローキティがいるんだよ』
私が聞き返す前に、女の子は風船を手に、どこかへと走り去っていってしまいました。
それから私は、その不思議な内容が気になって、あちこちを探し回ってみました。しかし、生きてると思わしきハローキティの姿はどこにも見つかりませんでした。
そういうわけで、今は一階のフードコートでチャーシュー麺とチャーハンのセットを食べながら、この文章を書いています。
あの言葉は一体何だったのでしょう。
あの少女がどのような意図で言ったのか、完璧に特定できるとは思ってません。
しかしCindyの皆さんなら、あの言葉の意味について、十分に納得のゆく解釈を示してくれるかも知れない。そう思い、変な形ではありますが、Cindyに問題として投稿させていただきました。
幸い、今日は一日中暇なのでそれなりに自由に行動できます。できる限り皆さんの推理に協力したいと思います。
どうかよろしくお願いします
転載元: 「【リアル亀夫君問題】キティ・ホワイトは生きている」 作者: tomo (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3376
すみません。説明が遅くなってしまい、申し訳ございません。今まで警察の方から色々と取り調べを受けていました。
今回の事件の事情も聞くことができましたが、全ての情報を知ることはできなかったので、分かる範囲の情報に自分なりの解釈を付け加えての説明となります。不足や間違いがあるかも知れない点、注意してください。
まず、キッズコーナーに置いてあったハローキティのぬいぐるみ。あれは爆弾魔が持ち込んだ、小型時限爆弾入りのぬいぐるみだったようです。爆弾魔はあらかじめ遊園地に爆破予告を出していましたが、それは遊園地を閉園させ、近くのデパートに人を集めるための策略だったようです。(私もそれに引っかかった一人です)
デパートでは創業祭の最中だったということもあり、非常に多くの客が詰めかけていました。もしも爆弾が起動していたら、莫大な被害が出ていたでしょう。
幸い、警察の方々の迅速な対応、そして何よりCindyの皆さんの推理のおかげで爆発は免れました。
本当にありがとうございます。
さて、以上のことを踏まえ、ウミガメのスープ風に解説を書けば、こんな感じになるでしょうか。
【解説】キッズコーナーにやって来た少女は、隅っこに置かれているハローキティの人形に気付いた。
ハローキティが大好きだった少女は人形を抱きしめ、顔を埋めた。
その時、少女は不思議な音を耳にした。
人形の中から微かに、時計の秒針のような規則正しい音が聞こえてきたのだ。
実際、それは人形の中に仕込まれた爆弾だったのだが、幼い少女は全く別のことを考えていた。
人形がドキドキいってる!
少女は、時限爆弾の時計の音を、心臓の鼓動だと勘違いしたのだ。
少女はキッズコーナーを飛び出した。
ここには生きてるハローキティがいる。そして、それを知っているのは自分だけ。
とっておきの秘密を誰かに教えてあげようと目を輝かせながら、少女は駆け出して行くのだった。
もちろん、これはあくまで少女のセリフの解釈の一つです。彼女は人形以外の物を『生きてる』と言ったのかもしれません。どうでもいい勘違いや言い間違いがあったのかもしれません。私も出題した時には、どうせ見間違いでしたとか、そういうしょうもない答えになるのだろうと思っていました。
しかしどうでしょう。皆さんはこの問題に対し、普通に亀夫君問題を解くようなテンションで参加してくださいました。そのおかげで、現実世界での出来事に、非常に納得の行くウミガメのスープ的な解釈が与えられたではありませんか。私は今までにも何度か、日常で不思議な出来事に出会い、心を踊らせたことはありました。しかしその先にある現実はいつも、些細で取るに足らない解答を突き付けてきました。
今回、この一回くらい、こんな劇的でトリッキーな出来事が現実に起きていたのだと思いたい、私は心からそう願います。危うく死ぬところだったので、少々『本格的』過ぎるという気はしますが。
最後に、まともな解答に辿り着けるかも分からない中、真摯に問題に取り組んでくださったCindyの皆さん。今回の体験は、皆さんのウミガメのスープにかける情熱があってこそのものでした。
本当にありがとうございました。