「クククク…ハハハハ…アーッハッハッハッ!」
いかにもザ・悪役な高笑いが建物の中で響くのは、その男の傍らにカタツムリの置物があったからだという。
一体どういう状況だろう。
ノーキンさんのリサイクルです。
転載元: 「【蝸牛ますか?リサイクル】蝸牛ますか?」 作者: エルナト (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3325
時は2048年。
いち、ウミガメのスープサイトであったCindyは爆発的な人気を博し、スポンサーが付き出題される問題をテレビ番組などとして放送されるほど、世間にCindyが身近な存在となっていた。
そんな中、その年の6月の月間称号獲得者が発表される日がやってきた。
スポンサーも付いて大きくなったこのイベントは、優勝者には蝸牛の称号だけでなく蝸牛のトロフィーまで贈られるようになっていた。
そんな、運命の時。
苦節30年。
毎年蝸牛の称号を手に入れるため、悪戦苦闘を続けてきたエルナトも、ついに報われる日がやってきた。
思い返せば長かった。
彼もついに還暦となり、娘にはもうすぐ孫も生まれるという。
蝸牛のトロフィーを目の前にしながら、エルナトは念願叶った嬉しさに、笑い声と、そして涙が止まらなかった。