喫茶店にて、ある男が、授業で提出するレポートを作成していた。
ふとノートパソコンから顔をあげると、遠くに座っている女が、店長と話しているのがみえた。
あの娘も課題をやっているのかな。何かの幸運で連絡先を交換できないかな。
そんなことをぼーっと考えていると、なんと彼女が立ちあがり、男の隣に席を移したではないか。
一体なぜだろう?
転載元: 「きになるあの娘」 作者: アシカ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3311
隣で静かにノートパソコンを立ち上げた女は、申し訳なさそうな顔で男にこう告げた。
「すみません。足元のコンセントで充電してもよろしいですか?」
「あ、ああ、いいですよ」
「ありがとうございます!」
戸惑いながら答えた男へ、彼女は満開のひまわりのような笑顔を向けた。
二人が腫れてカップルとなり、隅田川の花火大会を見に行くのは、まだしばらく先の話である。