お堅いニュースキャスターのウミオが冗談を連発したのは「一本釣り」を成し遂げたからだという。どういうこと?
~りんねさんの例題リサイクルです~
転載元: 「【鰹ますか?リサイクル】とあるウミオの物語」 作者: dyty (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3189
【答え】
ウミオは街コンで出会った女性を「一本釣り」に成功したので、会場の外で受けたインタビューに対して、酔いと喜びから冗談を連発した。
【ストーリー】
水平報道協会(SHK)の新人ニュースキャスターであるウミオは、そのお堅さから同期の間でも一人、未だ独身である事を気にしていた。
そんなウミオはある時、同期のカメオから、最近街コンで結婚に発展したという話を聞かされ、そのカメオの勧めで半ば強制的に街コンへ行くことになった。
カメオには「お前もいい年した男なんだから、自分の伴侶くらい、バシッと一本釣りしてこい!」などと言われて送り出されたウミオだったが、いざ会場に入っても気乗りがせず、仕方無く壁に寄りかかっていた所に、偶然にもある1人の女性と目が合った。
まるで身体中を電流が駆け巡るかの様な衝撃を受け、居ても立ってもいられなくなり、ウミオは思い切って、その女性に声を掛けてみた。初めこそ互いにぎこちなさがあったものの、次第にお互いの人柄に惹かれ合い、話が弾めば酒も弾むと言った様子で、この時ばかりはウミオもつい羽目を外してしまった。
そうして楽しい時間を過ごした後、二人で会場から出たところでウミオは外に控えていた記者から取材を受けた。どうやら今回の街コンの宣伝のために地元の記者がインタビューをしていたらしい。
すっかり出来上がっていたウミオは、カメラの前だというのに、上機嫌で、素晴らしい出会いをしただとか、頼んでもいないのに色々よく分からない冗談を連発したかと思えば、とうとうバタリとその場に倒れ込み、先ほどの女性も一緒になって、ウミオを介抱したり救急車を呼んだりで大変だったのだという。取材をしていた記者も、同業者として普段のウミオのことは知っていたらしく、ウミオの変貌ぶりに苦笑していたとか。
人間、不思議な縁もあるものよね、と昔、母はお酒が入ると良く話していた。その時の嬉しそうな顔が、今でも私の心に残っている。