大海原に浮かぶ筏の上で、苦しげにうずくまるカメオ。額を拭って見ると、手が鮮血で赤く染まっている。命の危険を感じたカメオはとっさに海に飛び込んだ。何故?
転載元: 「血に染まる大洋」 作者: tomo (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3146
カメオは太平洋を筏で横断するチャレンジの真っ最中。真夏の容赦ない日差しの中、張り切って筏をこいでいた。
すると突然、頭痛に吐き気、めまいが彼を襲った。原因不明の症状に慌ててうずくまったカメオだったが、どんどん具合は悪化してゆくようだ。
額に流れる汗を素手で拭って、ふとその手を見上げてみると、手のひらを透かす程の強烈な太陽の日差し。体内を流れる血が透けて、手が真っ赤に染まって見えている。
朦朧とするカメオの頭に、懐かしいメロディーが流れてくる。
『手のひらを~太陽に~透かしてみれば~』
・・・こんなに日光が強かったとは。
そこで初めて日差しの強さに気付いたカメオ。このままでは熱中症で命の危険すらあると感じた彼は、急いで海に飛び込んで体を冷やしたのだった。