リンゴが好きなカメコちゃん。その日もリンゴを握りしめていると、弟のウミオがふざけてそれに穴を開けた。
そのせいで、カメコはウミオとの結婚を考えることになった。一体何故?
4/13の22:00に終了予定です
転載元: 「禁断の果実 Beyond」 作者: tomo (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3061
リンゴ大好きなカメコちゃんの冬の必須アイテム、リンゴ柄の毛糸の手袋。
手のひらには大きくて真っ赤なリンゴが描かれていて、着けるときはいつも手のひらのリンゴをぎゅっと握りしめている。
さて、その日カメコは、弟のウミオと一緒に遊びに出ていた。
降りしきる雪の中、いつもの手袋を着けて歩くカメコ。ぎゅっと手のひらのリンゴを握りしめ、雪の中でも気分は上々。
そんなとき、ふと、手を何かに引っ張られるような違和感を感じた。
振り返ってみると、何ということだろう、カメコの手と、後ろにいた弟のウミオの手の間に、一本の赤い糸が伸びているではないか。
まさか、運命の赤い糸!?
一瞬ドキッとしたカメコ。彼女の脳裏に、弟と結ばれ、結婚式を挙げる自身の姿がくっきりと浮かび上がってきた。
もちろんそんなことはない。手袋の毛糸がほつれたところを、ウミオがこっそり引っ張っていたのだった。
赤い毛糸が長々と引っ張り出され、リンゴの部分に大きな穴が空いてしまっていた。
カメコはその後一週間ほど、ウミオと目を合わせようとすらしなかったという。