青年は女の子と一緒に宇宙を旅していました。途中、見知らぬ星に不時着してしまい助けを待つことに。そこは見渡す限り灰色で、夜が明けることが無い星でしたが、青年は生き延び帰還に成功。しかし、その後彼は自殺を決意します。一体何故でしょう?
転載元: 「a homecoming」 作者: 時計うさぎ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2838
青年は任務の為にたった1人で宇宙船に乗り、外の星々に女の子の顔を思い描き、空想の会話をしていました。
その女の子を見かけたのは今から2年前。名前も知らない彼女に一目惚れした青年は、帰還後任務の報酬を使い彼女を探そうと夢みていました。
しかし、帰る途中事故に巻き込まれ宇宙船が壊れてしまい、大気のある惑星に不時着してしまいます。その惑星は辺り一面が暗く、朝が訪れる気配がありません。
やがて、救助隊の声がして青年は目を開けますが未だに辺り一面が闇の世界。
明かりをつけてくれと青年が言っても救助隊はだんまり。実は、青年は事故の際に宇宙線を目に受け視神経がやられて失明していたのです。
「たとえ目が見えなくても地球に帰ればそのうち楽しみは見つかるでしょうが、何もない宇宙での心の支えだった女の子を見つけることはできないのだと思うと、もう……。」
星新一先生より『帰郷』をお借り致しました。失礼ながら、一部改変させて頂いております。