プロの将棋の対局は、棋譜といって、記録が取られます。
昔は駒の動きを表す符号を紙に書いて記録していましたが、今ではタブレットを使用しています。
タブレットのアプリに盤と駒が表示されていて、指先でその駒を一手一手動かしていくだけで自動的に記録されます。
アプリは既存のコンピュータソフトをほぼ流用するだけでOK。普通のソフトはコンピュータ対人間ですが、それを人間対人間のモードにするだけです。
操作は簡単で記録係の負荷が軽減され、誤記もほぼ絶無になりました。
いいことずくめと思ったのですが、残念ながら困ったことが起きて、アプリを一部改修しなければならなくなってしまったのです。
いったい、なにが起きたのでしょう?
※現在、プロ将棋でタブレットが記録に使われているのは本当です。でもこの問題は「こういうこともあるんじゃないかな」という私の想像で作っています。ご了解ください。
※将棋の知識があるに越したことはないけど、なくても解けるかな?と思います。
転載元: 「ITの限界」 作者: GoTo_Label (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2807
将棋に限らず、昨今のボードゲームやカードゲームのソフトは、最初から「ルール上不可能な着手はできない」という仕様になっています。
しかし、人間はそうではない。二歩であるとか、駒を行けない場所に動かしたりとか、二手連続で指してしまったりとか。プロの訓練をした棋士でも反則はたまに起きてしまうのです。
しかし起きてしまったルール違反を入力することができません。、
そしてルール違反を入力することなく記録を終えると、後で見てなぜここで勝負が終わったのかまるで分らなくなってしまうのです。
そのため、ルール違反の着手も入力できるよう、改修が必要になってしまったのです。