水平村にある水平美術館は、その村唯一の観光名所である。
さて、水平美術館を観光しに村を訪れたカメオは、見知らぬ土地を歩き回るうち、すっかり迷子になってしまった。
そこで近くにいた地元の老人に、美術館の場所を教えてもらうことにした。
老人に連れられ、駅前までやってきたカメオ。老人はホテルの隣を指さし、ここに美術館があると言った。
カメオは目を凝らして見てみたのだが、老人の指さす先に美術館は無く、ただの空き地にしか見えなかった。
しかしその老人は、ここには立派な美術館が建っているのだという。
一体どういうことだろう?
転載元: 「透明人間の時代」 作者: tomo (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2804
老人はカメオを、駅前にある案内図の前まで連れてきた。
老人が指さしたのは、地図に描かれたホテルの、その隣。
カメオは目を凝らしてみてみたのだが、そこには何も描かれていないようにしか見えなかった。
というのも、今までこの村を訪れたほとんどの人がその場所を触ってきたせいで、美術館の部分ががかすれて消えてしまっていたのだ。
どんなに立派な美術館だろうと、この地図を見ただけじゃ、空き地があるようにしか見えないな。
老人の、美術館についてのガイドばりの説明を聞きながら、カメオは思わず苦笑するのだった。