ある国の、それは美しいお妃が持っている魔法の鏡。
「鏡よ、鏡、この世で一番美しいのは誰かしら」
「お妃さま、この世で一番美しいのはあなたさまです」
鏡の答えに満足するお妃でしたが、ある日のこと、
「鏡よ、鏡、この世で一番美しいのは誰かしら」
「お妃さま、この世で一番美しいのは白雪姫です」
変わってしまった答えにお妃はとても驚き、落胆しました。
翌日、ふと思い立ったお妃はまた鏡に問いかけてみました。
「鏡よ、鏡、私と白雪姫ではどっちが美しい?」
「お妃さま、それは私にはわかりません」
その答えを聞いて状況を理解したお妃は、若干の不満を感じつつも、機嫌を直したということです。
さて、いったいどういうことでしょうか。状況を説明してください。
転載元: 「鏡よ、鏡」 作者: GoTo_Label (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2747
お妃は、鏡に「この国で一番美しいのは白雪姫」と言われる直前に、吸血鬼に噛まれてその眷属になっていたのだ。
吸血鬼は鏡に映らないので、鏡には美しさが判別できない。
翌日、その可能性に思い立ったお妃は質問を変えた。「それは私にはわかりません」と言われてお妃は状況を確信し、二度と鏡に「一番美しい」と言ってもらえないことに不満を感じつつも、自分が一番であることが否定されていないことに機嫌を直したのである。