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電子世界のドリフター

[ウミガメのスープ]

地元の水平高校に進学したカメミ。今日は彼女の初登校の日である。
カメミはその通学路を歩くのは初めてだったが、スマホを見ていたおかげで、迷うことなく登下校できたという。
しかしそんなカメミに向かって、彼女の父親は『スマホを見ていなかったら、迷うことなく登下校できただろう』と言っている。一体どういう事だろう。


出題者:
出題時間: 2019年1月2日 22:59
解決時間: 2019年1月2日 23:10
© 2019 tomo 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「電子世界のドリフター」 作者: tomo (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2724
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地元の水平高校に進学したカメミ。今日は彼女の初登校の日である。

仕事を終えて帰宅した父親のウミオは、カメミに向かって、冗談交じりの口調で聞いた。
『学校にはちゃんと行けたのか、迷子になんてならなかっただろうな』

するとカメミは答えた。
『途中迷いそうになったけど、スマホで地図を見たからちゃんと行けたよ』

ウミオは、気付いた。
高校の通学路は、今まで何度も通ったことがある道だ。ピクニックに行ったときも、買い物をせがまれたときも、塾に連れて行ったときも、ウミオはカメミを車に乗せて、その道を通っていた。

父と娘、二人の車内。思えば何度か、カメミに話しかけようとしたことがあった。しかしカメミは毎回、スマホを見つめながら生返事を返すだけだった。

歩いたことはなかったのかもしれないが、何十回も、何百回も、車で通ったことがある道なのだ。車の中で周りの風景をちゃんと見ていれば、迷うことなどありえない。

『(いつも車の中で)スマホを見ていなければ(地図を見るまでも無く)迷うことなく登下校できただろう!』
ウミオは、スマホから目を離そうとしない娘に向かってそう叱りつけた。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy