『全国自治体ランキング』の『満足度部門』にて1位を獲得したウミガメ市。市はこれを記念して『まんぞくカメオくん』というPRアニメを作った。
ところでこのアニメの主役のカメオくんは腹話術で会話するのだが、一体なぜそんな設定を用意したのだろう。
転載元: 「賑やかなディストピア」 作者: tomo (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2620
『あなたはこの自治体での暮らしに満足していますか?』
はい…92%
どちらでもない…3%
いいえ…5%
(1位 ウミガメ市)
市はこの結果を記念して、『まんぞくカメオくん』というPRアニメを作った。主人公のカメオのビジュアルは、上記のアンケート結果の円グラフに目と手足をくっつけだけというシンプルなものだった。ちなみに『いいえ』にあたる5%の部分は口である。さながら口を少しだけ開いたパックマンといった姿である。
さて、そんなカメオくんだが、制作会議にてこんな意見が出た。
『カメオくんを喋らせるのは縁起が悪いのではないか』
カメオくんが喋るということは口を開け閉めするということだ。カメオくんが口を開けると、円グラフの『いいえ』の部分が増えたように見えてしまう。
ということで、カメオくんは腹話術で喋るため口を動かすことはなく、円グラフの『いいえ』が増えることもない、という験担ぎが行われたのだった。