風邪をひいたラテオは病院を訪れた。
受付を済ませ、順番待ちのために椅子に腰掛けてしばらくすると、
一人の看護師が名簿を持ってやって来た。
どうやら患者を探しているようだ。
しかしあまりにも長い間ウロウロしているので、
ラテオは看護師から名簿を受け取って見てみた。
すると、そこに書かれていたのはラテオの名前だった。
探している患者とはラテオのことだったのだ。
このときラテオは
「なぜ最初から名前を呼んでくれなかったのだろう?」
と思ったのだが、その問いはラテオによってただちに解決した。
その理由とは何だったのだろう?
転載元: 「新米探偵ラテオ 第3話」 作者: 人参 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2434
【正解】
左手の親指で名前の最初の方が隠れていたから。
【解説】
「原様~ 原ラテオ様~」
患者を呼びに来た看護師の声に反応する人はいない。
その後も「原ラテオ」という患者が現れる気配はなかったので、
ラテオは看護師のところに行って名簿を見せてもらうことにした。
…なぜなら、ラテオのフルネームは「石原ラテオ」だからだ。
今呼ばれているのはラテオのことで、
名簿に書かれた名前に石の字が抜けているのかもしれない。
看護師から受け取った名簿には、確かに「石原ラテオ」と書かれていた。
ではなぜ最初の「石」を読まずに途中から名前を呼んでいたのだろう?
ラテオはその理由をすぐに理解した。
名簿を持ったとき、ちょうど左手の親指で隠れる位置に石の字があったのだ。
思わず「看護師さんって指太いんですか?」と聞いたラテオは、
診断中ずっとその看護師から睨まれ続けることとなった。