初めまして、ここでは彼はエルナト……と名乗っていたようですね。
私は、エルナトの恋人のマイアと言います。
彼のCindyのアカウントを借りて皆様にお願いをしに参りました。
実は先日から、彼が家に帰ってこないのです。
今の私には彼が何処へ行ったのか、検討もつきません。
どうか、彼を見つけるために皆様のお力を貸してください。
***注意事項***
1.疾走したエルナトを見つけてください。制限時間切れ以外のバッドエンドはありません。
2.この問題の制限時間は2018年10月28日(日)の22時頃までとします。質問数制限はありません。
3.この問題には要知識部分があります。検索は可とします。
4.当問題では問題内において電車などで移動する必要がありますが、移動する場合にかかる時間や料金については制限がなく、無視できる(一瞬で移動が終わる)ものとします。
5.この話はフィクションです。
転載元: 「Cindyの皆様に捜索依頼です。」 作者: エルナト (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2416
拙い問題でしたが、最後までご参加頂き誠にありがとうございました。
※解説は例によってメモ帳に移動させました。
下記では、問題終了後の一幕を御覧ください。
「Cindyの皆様に捜索依頼です。」 〜製作者の談話〜
「いやー、皆さん、どうも最後までご覧になって頂き、ありがとうございました!「Cindyの皆様に捜索依頼です。」、これにて完結でございます!拙い問題ではありましたが、最後までご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!」
「皆様、お騒がせして申し訳ありませんでした。今後は私がしっかりと彼が変な事を口走ったり実行したりしないように、しっかりと監視しておきますので」
Cindy捜索隊役を演じたみんなの方を向き、マイアはペコリと頭を下げた。
「それにしても、エルナト、この指輪、凄い高そうだけど、どこで借りてきたの?」
「え?いや……実は、買ったんだよね、その指輪」
「え、買った!? ちょ、何こんな問題のために無駄遣いしてるのよ!バカじゃないの!?」
マイアは驚いたように指輪を見て、そして険しい表情でエルナトの方を向き批難した。
エルナトは思わずたじろいだ。
「それは……」
「それは、何? ちゃんと説明して」
マイアは怒り心頭らしく、容赦なく冷たい言葉を浴びせ掛ける。
エルナトは逡巡しながらも、ようやく口を開いた。
「マイアが、喜ぶと思ったから」
「はぁ?わざわざ役のためにこんな高価なもの買われても、喜ぶ訳ないでしょ!」
「い、いや、だから……」
「何よ!」
「役じゃなくて……その……」
「役じゃない?……え?」
ハッと我に返ったように、マイアは自分の左手の薬指をみた。
キラキラと、小さなダイヤが輝いている。
「……いつの間に、指のサイズ、測ったの?」
ふと、演技の時に疑問に思ったことを、マイアは口にした。
「……夜、寝ている時に」
「……バカじゃないの」
呆れたようにマイアは言ったが、先程までの威圧する口調ではなかった。
それに気付き、エルナトも少し安心したように、小さく息を吐いた。
「だから、一緒に帰ろう。これからも、ずっと一緒に」
エルナトはそう言って、そっとマイアに右手を差し出した。
「……バカじゃないの」
ポタリと涙を零しながら、マイアは言った。
そっと差し出された手を握り、そしてすっかり暗くなった川沿いを歩き出す。
そこからは、二人は無言で歩みを進めた。
渡月橋を渡り、そして、二人の家へと帰っていく。
冬の星座は、キラキラと夜空に輝いていた。
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※この話は事実を元にしたフィクションです。