赤い糸

私が社長に恋をした結果、一人の男によって私は会社をクビにされて手芸店で働く事となった。いったいなぜだろう。

社長に恋をしてから毎日、彼女は道端で拾ってきたタンポポの舌状花（タンポポの黄色の部分）を会社で「好き、嫌い、、、」と数えている。周りの人も最初はすぐ止めるだろうと気にしないでいたが、いつまで経ってもやめず、しかも占いの結果が「嫌い」だった時には全く仕事をしてくれなかったため、ついに一人の男が怒って社長へ報告しにいった。社長は話を聞いて、クビにするのは可哀想だがこれ以上彼女を仕事場に置く事も出来ないと思った。そこで、社長は毎日タンポポの舌状花を数えられる手先の器用さと集中力を見込んで人手が足りていないと言っていた友人の手芸店に働かせてもらえるように頼んだのであった。