今から数百年ほど前、ある国に金銭感覚に乏しく金遣いの荒い王が居た。彼の生活は贅を極めたが、一方で国民は搾取され続け疲弊していった。そんな王がある日街中を散歩していると、とても貧しい家族が目に入った。しかしその家族は貧しいながらもお互いに助け合い、笑顔を絶やさず幸せに暮らしていた。これを見て深く感動した王はその後金銭感覚を改め、国民の生活を豊かにするための政治を行うようになった。
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上記は中学校の国語のテストに出された長文読解問題のストーリーの概要である。今田はこの物語に関する問題で考え倦ねてテスト用紙上部の余白に王の落書きをしていたが、そこで今田はあることを思い出し、解答欄にペンを走らせた。このとき今田はどんなことを思い出したのか、漢字で答えてください。
転載元: 「王の金銭感覚」 作者: TATATO (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2045
★★★解説★★★
国語のテストの漢字書き取り問題で躓いた今田。
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【問】 次の同音異義語のカタカナ部を漢字で書きなさい。
(A) キンセン感覚
(B) キンセンに触れる
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キンセン感覚、キンセンに触れる……いずれも物語に含まれる表現だった。
「キンセン感覚の方は簡単だな。金銭、っと。キンセンに触れるの方は、確か楽器の【こと】だったなぁ。どんな漢字だったっけ?」
漢字をど忘れしてしまい、しばし悩む今田。確か上側に「王」という文字が2つ並んでいたような気がする。試しにテスト用紙上部の余白に「王」という文字を2つ書いてみたが、やはり下の部分が思い出せない。そこで今田はふと、自ら書いた2つの王の文字とその下に続く問題文の文字列に目を遣った。
王王
今
か
ら
数
百
年
ほ
ど
前
2つの【王】の下に【今】。これを見た今田は幸運にも「琴」という漢字を思い出し、解答欄を埋めることに成功した。