あー。またいるよ……
自室の窓から外をみたクレアは、俯いた男をみつけてうんざりした。
ここ数ヶ月前から、彼女の家のそばに見知らぬ男がやってくるようになった。
何人かでくることもあれば、以前にきた男が再びやってくることもある。
なんとも不気味だ。
男たちは何が目的なのだろう?
転載元: 「あの娘のストーカーの中」 作者: アシカ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1888
某有名アニメーションを原作とした、大流行のスマートフォンアプリ「シンディGO!」
現実世界とゲームの世界をリンクさせ、自らの足でスポットに赴きモンスターを捕まえるという体験型アプリケーションは、たちまち全国の人々を熱狂させた。
数ヶ月前、クレアの自宅の周辺もレアモンスターの出現スポットとして設定された。
今夜も仮想現実に取り憑かれた廃人が、誘蛾灯に集まる羽虫のように彼女の家の周りにたむろする。
アレン「おっひょ!ライナーゲットだぜ!」
アシカ「レアラテモンでござるな!拙者も歓喜の念に堪えないでござるwww」
閑静な住宅街に響く歓声。堪忍袋の尾が切れたクレアは、手元のスマートフォンに110と入力した。