白い机の一部が、汚れのせいで少し黒っぽくなっているのを見つけたカメオ。
汚れを落とそうとしてウェットティッシュで拭いてみたが、黒っぽいまま何の変化もなかった。
鉛筆による黒ずみかと思って消しゴムも使ってみたが、やはり変化はなかった。
そこにカメコがやって来た。
カメオからウェットティッシュを受け取り、軽く汚れを拭いたところ、机はたちまち白くなった。
カメオは『さすがカメコさん!俺には無理だ!』と笑った。
一体どういうわけでカメオには無理だったのだろう?
転載元: 「昼下がりの掃除」 作者: 一寸先師 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1796
机が黒ずんでいたのは、日光が窓の汚れの影を机の上に落としていたためである。
しかし、机を手早くゴシゴシと拭いていたカメオは、影のせいで黒っぽくなっていたことに気が付かなかった。
(ゆっくりならば、手が影に入った時に気が付いたかもしれない。)
カメコが窓の汚れを見つけて拭いたら、簡単に汚れが落ち、影も消えて、机は白くなった。
カメコはかなり背が高いので、手を伸ばしただけで窓の高い所にある汚れを落とすことができた。
一方、背の低いカメオの場合、わざわざ踏み台になるものを窓際に持ってこないと汚れには手が届かない状況だった。
だからカメオは『(そんなに簡単に汚れを落とすのは)俺には無理だ!』と言ったのである。