カメオには夢があり、そのために努力を続けている。
ある日、見知らぬ少女カメコに話しかけられたカメオは、
その日から夢の為に努力することをやめてしまった。
いったいなぜ?
転載元: 「カメオたちが夢の跡」 作者: リュウキ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1787
※正解だけを突き詰めた1行解説
40年間はタイムマシンが完成しないことを知ったから。
カメオの夢は、タイムマシンを完成させることであった。
カメオの努力の結果、もはやSFや笑い話などではなく、
理論は完璧、あとは装置を作り上げるだけ、ところまでこぎつけていた。
ある日のこと。カメオは見知らぬ少女カメコから話しかけられる。
実は彼女は40年後の未来から来たカメオの孫娘であり、
老体で時間旅行の負荷に耐えられないカメオの代わりに、
タイムマシンの試運転で40年前までやってきて、若い頃の祖父に会いに行ったのである。
カメコとの話の中で様々な証拠を見せられたこともあって、カメコの話を信じたカメオ。
しかし、カメオが未来に帰っていったあと、カメオはあることに気づく。
カメコはタイムマシンの試運転のためにやってきた。
ということは、タイムマシンが完成するのはカメコがやってきた40年後。
それまではどうやっても、タイムマシンは完成しない。
逆に言えば、それまでの間どのように過ごしたとしても、
40年後になればタイムマシンは完成する。
このことに気づいたカメオは、40年間はどうあっても完成しない
タイムマシンを完成させようとする無駄な努力をやめたのである。
40年後に夢が叶う、その日まで。
それから40年。
ついにタイムマシンを完成させたカメオは、孫娘のカメコに頼みごとをした。
内容は、タイムマシンの試運転。
目標はもちろん、40年前の自分にあうことだ。