カメコはライターとしてカメオに雇われた。以前からライターの仕事に興味があったので、とても喜んでいた。
最初に入ってきた仕事は本の帯の内容を書くことだった。
初めて給料が振り込まれた時はとても嬉しく、やりがいを感じた。
だが、その後カメコは給料が振り込まれて喜んでいたことを情けなく思った。
なぜ?
転載元: 「ライターカメコ」 作者: Aspil (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1599
本の帯を書く仕事にも慣れてきた頃、カメオはカメコに小説を出してみないかと提案した。
小説を出すことはカメコの昔からの夢だったので、二つ返事でOKした。そして、カメコは小説『ウミガメからの贈り物』を書き上げた。
その後、カメオからある電話がかかってくる。
「カメコさん大変です!あなたの小説へのアクセスが集中して、サーバーがダウンしてしまったようです。直すには300万円かかるそうです。振り込んでいただけますか?」
普段のカメコならこのような電話を信じることはないのだが、「給料が振り込まれたこと」「大好きなライターの仕事だったこと」もあり、振り込んでしまった。
その後、カメオとは連絡が繋がらなくなった。
カメオは詐欺師で、最初はあえて給料を振り込むことで信じ込ませ、後から大金を騙し取る手口だった。