とある田舎の中学校にて。
ある日生徒たちが登校すると、学校じゅうの扇風機がなくなっていたため、彼らは驚きつつも、近くにオープンしたばかりのショッピングモールに感謝した。どういうことだろう?
転載元: 「風の吹かない風桶問題」 作者: 由布院 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1540
「ウソだろ!絶対つかないと思ってた!」
生徒たちが驚き、喜ぶのも無理はない。
休み明けのある日、いつものように登校した彼らは驚いた。
各教室から扇風機が撤去され、その代わりにエアコンが設置されていたからだ。
ところで、PTAをはじめ学校関係者は、早い段階からエアコンの設置を申し入れていた。
しかし、田舎の中学校には予算などの都合もあり、そう簡単に導入できるものではない。
のらりくらりと先延ばしにされていたエアコン計画だが、ある事件によって事態は一変する。
ある時、近くにショッピングセンターが新設されたのだ。
すると周囲の交通量は激増。もともと人口が少なく静かだった中学校の付近も、溢れる熱気の余波が感じられるほどであった。
しかし、急な環境の変化は良い事ばかりではない。中学校では新たな問題が浮上した。
騒音や排ガスの影響で、窓を開けることすらままならなくなってしまったのだ。
これではたまらないと、中学校の関係者は蜂起した。
生徒は知る由もないが、教育委員会と、あるいはショッピングモールとも『大人のやり取り』があったのかもしれない。
そしてついにはお偉い様も重い腰を上げ、冒頭のシーンに至るのであった。