酒の肴は黒トカゲ

海亀中学校の近くにあるバーが儲かったのは、その学校の3年生であるカメオが、自分のことを闇魔術の使い手だと信じていたからだという。何故？

カメオは卒業記念のタイムカプセルに、20年後の自分にあてた手紙を書いて入れた。そして同窓会の日、校庭からタイムカプセルが掘り起こされ、カメオの手紙は同級生達に晒されることとなった。
以下が、その冒頭部分である。
『拝啓、カメオ様…なんてかしこまったことは言わないぜ。おい、大人になったオレ、大丈夫か？　まあ安心しろ、俺は最強の闇魔術師だ。困ったことがあれば、次の呪文を唱えるんだな。アリ・イェルガ・ヨードラー・ヌルグアン…（以下800字省略）』
カメオはその後行われた二次会で、死ぬほど酒を飲んだという。