某日、男が首を吊って死んだ。
付近には男が書いた遺書があり、他殺を仄めかすものは無かった。
しかし警察は、この男は自殺ではなく何者かの手によって亡くなったという。
一体何故?
転載元: 「警察はかく語りき」 作者: kiraku (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1521
男は死刑囚である。
最期の時を迎える前に、男は両親に対して遺書を書いた。謝罪と育ててくれた感謝と別れの言葉をつづると、それを警察に預けた。
そして、死刑執行の日。
男の首に縄が掛けられると5人の執行人が男の足場を外すスイッチを同時に押した。
このスイッチは5つの内4つが偽物であり、本物は執行人には知らされていない。「自分が手をかけた」という気持ちを持たせないためである。
男を死刑にした人が誰かは分からない。「何者かによって」行われたのである。