【鰹ますか？リサイクル】5月病なんて大嫌い

中学生のカメオ、ウミオ、ラテオの3人組は、4月の新学期開始早々から、寄ってたかって勝男をいじめていた。
しかし、5月に入ると、カメオが5月病にかかり、勝男をいじめる気力もなくしてしまって、ウミオやラテオとつるむこともなく、一人ふさぎ込んでしまうことが多くなった。
そんなカメオを、勝男は、力づくで立ち直らせ、ウミオとラテオを驚愕させたというのだ。
一体、何が起こったのだろうか？

※自己リサイクルです。

勝男は中学校教師で、カメオ、ウミオ、ラテオの3人組がいるクラスの担任。
4月に担任になる前から、いじめっ子集団の3人の噂は聞いていた勝男は、3人のいじめが、何とか自分の受け持つクラスの生徒の誰かではなく、自分に向くように、3人をけしかけた。そうすることによって、生徒の誰かにいじめが向くことを、少しでも回避できるように。
しかし、カメオが5月病にかかり、いじめる気力をなくし、ウミオやラテオも、カメオのことを気にして、勝男をいじめづらくなっていた。
勝男は、ある日、そんなカメオと、一緒にウミオとラテオも職員室に呼び出し、話をいろいろ聞いた。しかし、カメオは、気力のない返事を返すばかり。
勝男は、そんなカメオに急激に怒りがわいてきて、いきなりカメオを怒鳴りつけた。
別に自分はいじめられたいわけじゃないが、カメオのそんな態度を見ていると、イライラしてくる。ふさぎ込んでいる様子を見ているぐらいなら、まだ自分をいじめて楽しんでいるカメオを見る方がましだ、と。何度も何度も、怒鳴りつけた。
そんな勝男に、カメオもウミオもラテオも驚愕する。勝男の教育熱を、確かに感じた気がしたカメオたち。
何か思うことがあったのか、その後、カメオたち3人組は、勝男をいじめることをやめた。もちろん、他の生徒をいじめることもなかった。
じきにカメオも5月病から立ち直り、徐々にカメオたちは、勝男と良好な関係を築いていったという。

まとめ：勝男は教師で、あえてカメオたちに自分をいじめさせて生徒への被害を防ごうとしていたが、カメオが5月病にかかっていじめる気力さえなくしてしまったのを見て「もっと……もっと、熱くなれよ！！」と感じた。