家の玄関の鍵が閉まっているのを見て、カメオは自分の帰宅が遅かったことを知った。
しかしカメオはその日、むしろいつもより早く仕事を終わらせて帰ったのだ。
何故、こんなことになったのだろう?
転載元: 「冷たい食卓」 作者: tomo (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1424
3年の単身赴任が終わる日、カメオは早々に残された仕事を片付け、懐かしい我が家に帰った。
家に着いたのは夕方。ドアを開けようとすると、鍵がかかっている。家の中からは、声変わりを終えた息子と、変わらぬ妻の話し声。
家族はこの3年で、自分が帰ってこない生活に、すっかり慣れたのだ。カメオはドアノブを握りしめて、家族と離れていた時間の長さをしみじみと感じた。