二年前から行方不明の神崎を捜す仲間たちは、ついにその居場所を突き止めた。
どうやら彼はこの二年間とある村に滞在していたらしい。
彼は村に住む全ての人々から慕われ、なかには彼を崇める者さえいるそうだ。
そのことを知った仲間たちは、神崎を撃ち殺した。
一体なぜ?
転載元: 「THE CONCEIT」 作者: 神崎 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1382
舞台は明治時代の日本。農業と気象との関係性を研究する学問・農業気象学が日本で誕生した頃だった。
神崎はとある農業気象学者たちの団体に所属しており、不作や農業災害に苦しむ農村部の人々に適切な知識を授け、生活水準を向上させることを使命としていた。
収穫量や天候をまるで神様のようにズバリと言い当てることで村人から慕われていた神崎だが、そのカラクリを教えてしまうことによって人気を失うことが惜しくなり、知識は与えずに預言のみ行って自分を崇めさせ、一つの村にずっと留まっていた。
神崎の慢心と怠惰を知った団員たちは、粛清を行った。