どんな生き物にでも変身できる能力を持つカメオは、その多くの時間を鰹の姿にしている。
何故だろうか。
(ひろです。さんのリサイクルです。)
転載元: 「【鰹ますか?リサイクル】おさかな天国」 作者: ZENO (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1378
【要約】
実は我々が知らないだけで、鰹であることはとても気持ちいい。
【お話】
ある朝、グレゴール・カメオは自分がベッドの上で
一頭の巨大なゴリラに変わっているのに気づいた。ウホッ
突然、どんな生き物にでも変身できる能力を身に付けたカメオは
普通の人なら試してみるであろう動物に片っ端から変身していった。
鷹になって大空を自由に飛んでみたい。
猫になって憧れの蝶野あげはちゃんの膝に抱かれてみたい。
チーターになって時速100kmで草原を駆け抜けてみたい。
パンダになって笹食ってみたい。
とりあえず思い付く限りの動物への変身を試してみたカメオ。
そろそろネタも尽きてきたし、正直、わりと飽きてきた。
それ以降は気が向いた時に、適当に思い付いた動物に変身してみるくらい。
そんなある日、日曜夜の国民的アニメを見ながらふと思い付いた。
まだ鰹にはなったことないなあ、いっちょやってみっか。
ところがカメオに電流走る―――
「何これ、鰹ってこんな気持ちいいの?
心は澄み切って全身に力が漲ってる。すごい万能感。
ヤバイ。鰹ヤバイ。もう病みつき。」ピチピチ
それ以降、カメオは人目につかない場所では常に鰹に変身して
至高の時間を味わうようになったのだ。
いや、ひょっとしたら事実かもしれませんよ?
だって誰も鰹になったことないし、鰹の気持ちなんて分からないんだから。