蝶々や飛べよ飛べよと祈る君
声枯れて久しく。
天つより降る白雪を踏みしめて
歩き続けた果てがここだったのか。
踏みしめたものが蝶々であったとは、誰も知らない。
一体何があったのか、状況を説明してください
風木守人さんの問題なのです
転載元: 「新ラテシン【 蝶ますか?リサイクル】煉獄の蝶」 作者: 天童魔子 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1049
人は死ぬと心が蝶となり天国へ飛んでいく。
そんなことを言っていた母が死んでしまい
幼い少女は母の魂が天国まで飛んで行けるように必死にお願いしていた。
そんな少女も成長し
気が付けば燃え尽きた灰のような
冷たく吹き荒む白雪が降り積もる人生を歩いていたことを悟った。
人は知らず知らずのうちに自分の心を殺して生きていく。
幼子のように感情のまま泣きわめくことなどできやしない
理不尽に、困難に自分の気持ちを心を感情を殺し踏みにじらなければ生きていくことなどできない。
老いて弱り果てた、か弱き1匹の蝶は天国に飛び立つことも出来はせず
力尽き地面に木の葉のように舞い落ちて他の心と共に埋もれていく。
あぁなんて人生とは無常なのだろう。
天国を信じていた子供心の純真さと大人になると言うことを嘆いた歌なのです