とある山村には見た者に幸運をもたらすとされる青い蝶についての伝説があるのだが、
その蝶を目撃した観光客のカメコがその翌週結婚することができたのは
間違いなくその蝶のおかげだったという。どういうことだろうか。
(エルナトさんのリサイクルです。)
転載元: 「【蝶ますか?リサイクル】A Fortune in Lies」 作者: ZENO (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1038
恋多き女性であるカメコ。
もっともその恋が成就した試しはなく、今日も今日とて傷心旅行の真っ最中でした。
ある山村に逗留中のカメコは、ハイキングの最中に青い蝶を見かけました。
「へー、綺麗な色の蝶ね。都会では見たことないわ。」
その日の夕べ、逗留先の民宿の主人に何気なく聞いてみました。
カメコ「そういえば、今日ハイキングをしていたら青い蝶を見かけたんです。
珍しいなと思ったんですが、この地方には普通に生息してるんですか?」
主人「(ブフォッ!)そ、そうなんか。いやー、わしゃ聞いたことがないのう・・・」
その場を適当に取り繕った主人でしたが、カメコが青い蝶を見つけたというニュースは
瞬く間に村中に広まり、その幸運にあやかろうと多数の村人がカメコに求婚しました。
そんな事情など全く知らないカメコは、突然のモテ期到来に大喜び。
村人達の中でもズッキュンどストライクなカメオの求婚を受けることにしました。
ところで、この山村に伝わる伝説には続きがあります。
青い蝶によってもたらされる幸運は、次に青い蝶を見た者に引き継がれ、
前任者にはその瞬間から、「それまでの間に本来受けるはずだった不運」が
一気に襲いかかるというのです。
~数ヶ月後~
「うふん、あたし幸せよカメオ。」
「俺もだよカメコ。」
「・・・ところでさあ、カメコがこの村に来た時に青い蝶を見たって話を聞いたんだけど、本当?」
「ええ、本当よ。」
「どこで見かけたの?俺も見てみたいから連れて行って欲しいな。」
「ええ、いいわよ。」