猫のように気ままで気まぐれ、ちょっとわがままだけど、誇り高くていつも取り巻きに囲まれているルリスお嬢様。
今日は、そんなルリスお嬢様のバースデイ。
自宅の専属シェフは、ルリスの大好きなパンもケーキも用意していた。
しかし、ルリスは「パンもケーキもないなら、パフェを作って?」と言って、急遽シェフに無理矢理パフェを作らせた。
なぜ?
*Q5 セルフリサイクルです。
転載元: 「【パンますか?リサイクル】order five courses, then chocolate cake」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10305
*パーティーに集まるゲストには小麦粉アレルギーの人が含まれていたから、自分のわがままでメニューを差し替えるように見せることで、アレルギーに配慮した。
今日はルリスお嬢様のバースデイパーティー第一陣。
ルリスお嬢様の大好きなシャルロット・オ・ポワールやマリーレントルテ、フォレノワールが並ぶ。
パンバスケットには、焼きたてのルッセカットもあった。
「ねえ、第一陣は米粉でケーキやパンを焼いてって、お願いしたわよね?」
ルリスお嬢様は猫のような瞳でそう尋ねた。
震え上がるシェフ。
「…申し訳ありません!それは第二陣と勘違いしておりました!」
「…仕方ないわ。でも今から米粉で焼き直すのは無理ね。こちらはそのまま第二陣に回しましょう。ルッセカットだけ焼き直して」
「誠に申し訳ございません!」
「フルーツやクリームはあるわよね?ではパーティーでは私の指示に従って」
パーティーが始まり、ルリスお嬢様のゲストが次々とやってくる。
テーブルを見たルリスお嬢様はシェフを呼び付けてこう言った。
「うーん。そうね。ちょっと他のものが食べたいわ。」
「承知いたしました。別のパンやケーキを用意いたしますが、しばらくお時間を頂戴いたします。」
「次の陣も控えているの。その時間はないわ。パンもケーキもないなら、パフェを作ってちょうだい。」
「承知いたしました。」
コース料理が終わり、ゲストの元にはデセールとして、この上なくゴージャスなパフェが運ばれてきた。
いつもと同様気ままで気まぐれなルリスお嬢様の立ち居振る舞いと、それに即興で応じるシェフ、そしてもちろんパフェの出来栄えに、ゲストは満足して帰って行った。
「ありがとうございます。ルリスお嬢様。」
「パーティーのホスト役は自分が一番楽しんではいけないの。ゲストが喜ぶことをしないとね。お母様から教えてもらったわ。そして、みんなが見て喜ぶのは、こういう私の姿。
ほら、もうすぐ第二陣が始まるから、用意に取り掛かってちょうだい。私はドレスを着替えてくるわ。」
猫のように気ままで気まぐれ、ちょっとわがままだけど、誇り高くて誰よりも取り巻きたちのことを考えているルリスお嬢様。
今日は、そんなルリスお嬢様のバースデイ。