今日は私の12歳の誕生日だ。
ディスクをプレーヤーに入れる。
病床の随分痩せた私の母親が画面に映る。
「リンちゃん、12歳の誕生日おめでとう。もうすぐ中学生だね。制服姿、ママも見たかったなぁ…」
浮かんだ涙をぬぐう母。
そんな母の様子を見て私はニヤニヤと笑みを浮かべた。
_______
亀夫君っぽいですがウミガメです(;‘∀’)<状況を補完してください
転載元: 「ビデオレター」 作者: 裏庭🐓🐓2 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10228
「やー、あと8年分もある。来年が楽しみだなー」
「リンちゃん、もう観るのやめにしない…?ママいい加減恥ずかしいからさ…」
「い~や~で~すぅ~~~」
私の母は十年以上前に大病を患ったとき最悪の事態を覚悟してまだまだ幼い娘(私のことだ)に成人するまでの誕生日のメッセージとしてビデオレターを遺した。
そんな母も見事に病を克服し今やすっかり健康体だ。
そして私が成長する間に成人年齢も20歳から18歳になっていた。ついでに弟もできた。閑話休題。
母としては恥ずかしさが上回って消したい過去なのかもしれないけれど、
私としては母からの愛情を感じられてこの上なく安堵できるのだ。言わないけどね。