【蛇ますか？リサイクル】Mama said,"It's uphill for oddities"

彼は、勉強が苦手だった。
頭が悪いわけじゃない。
でも、先生の説明を聞いていると混乱してしまうし、そもそも好きでないことには全く集中できなかった。

そんな彼が小さい頃から大好きだったのは生き物。
中でも蛇だった。
鱗の模様だけで種類を識別できたし、生態についても詳しかった。
小学校の頃には蛇博士と呼ばれていた。

ただ、既に述べたとおり、学校の成績はパッとしなかった。
そこで、先生に、AO入試を勧められた。
その際には、これまでの蛇の研究成果をレポートにして提出しろ、と。

彼は、たくさんの種類の蛇を飼育し、温度や湿度による蛇の生態の変化を統計データにまとめ、レポートを作成した。
その内容は、大学の生物学教授も感心するほどであった。

晴れて志望校に合格した彼は、１年生の時点ですでに大学の生物学研究室（爬虫類専攻）への出入りを許可され、教授のもとで愛する蛇の研究に勤しんでいるという。